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スモモの思い出

お元気してましたか。
チョコっとぶりの酒井啓子です。
こちらは連日の大雨で、石川県内は梅雨の真っ只中です。

そんななか、妹からの電話。

ねぇ~小さいころスモモ食べたの覚えてる?
覚えてるよ!・・・今頃の時期から、よう食べとったね。
思い出すだけで、ジュワ~っと酸っぱさが口の中に広がります。

子供のころ、実家の周りには、スモモをはじめ、ビワ、柿など、色んな果物の木がありました。
中でもスモモの木があったのは、私の家だけでした。
最初は薄黄色い実が、日が経つにつれ、だんだんブドウのような色になっていくのだけど、
ものすごいスッパかったことだけは記憶に残っています。

夏近くになると近所の子らと、顔をクシュクシュにして食べていたことを思い出します。
友達が食べたいというと、ポケットにいっぱい入れていって、食べる条件に宿題の漢字を書かせたこともありました。
隣の同級生の男の子は、私の言うことを聞くのが嫌なので、木をゆすぶってパタパタ実を落としてケンカになります。

スモモより私の大好きなのは、「キイチゴ」でしょうか。
こんもり盛り上がったつぶつぶの実の、口の中であま~く広がるあの味が忘れられません。
実家のそばの山の中に沢山なっていて、夢中で食べていたことが思い出されます。

kiitigo2.jpg

これは私んとこの山やし、あんたは採ったらダメ!
自然にできたもんやから採ってもいいんや!
隣の子と、キイチゴをめぐって、又してもケンカです。

果物のケンカで、最も思い出すのは、梨の木事件。
家の向かいに小さな山が二つ、つながるようにありました。
右側が従妹の家の山で、つなぎ目が私の家のものです。
その境目に、自然に生えてきた梨の木に実がなりました。

私んちの梨や!
いや!私んとこのや! 従妹同士でケンカになり、一歩も譲りません。
あげく、梨の木の所有権をめぐって、父親同士も巻き込んでしまうという争いにまで発展しました。
結果、私の言い分が通って、梨の木は当家のものとなりましたが、
以来、従妹の家と仲直りしたかどうかは・・・

梨の実の熟するのを、待って・・・ 待って・・・
食しました・・・

・・・まずい・・・
何年たっても、まずい・・・

60~70年経ったけど・・・、あれは今どうなっているのかなぁ~・・・


あ?
スモモの話だったね!

うん、近所の人が作っていて、私が懐かしがってたら、持ってきてくださったんや。
食べた瞬間ね、甘くて、それからジュワッて酸っぱくなったんだけど。
果肉が赤いから、こんなだったかな~と思って。

KIMG2385.jpg

今は品種改良とかで、食べやすいようにどんどん変わってきているからね。
記憶の中のスモモはもうないのかもね~

妹の電話の回答にはならなかったけど、
お陰様で、
久々に、幼いころのノスタルジーにたっぷり浸れた私でした。\(^o^)/

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