今だから、語りたいこと

妹から、「従妹と舞鶴の引揚記念館へ行ってきた」と連絡が入りました。
終戦後、シベリアに抑留され、強制労働を強いられた人々の事は、皆さんご存知だと思います。

私の叔父(従妹の父)もその一人でした。
戦後4年以上も経って、帰ってきた時の事を思い出します。

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マイナス30度、40度を超える極寒の地で、
食べ物も衣服もろくすっぽ与えられないところに重労働を強いられ、
飢えと寒さと疲労で、仲間はバタバタ亡くなっていったそうです。

叔父も何度か、死の淵を彷徨いながらも生き延びることができましたが、
戦前、警察官だったことで、戦犯容疑に引っ掛かり、帰還が長引きました。

ナホトカ港で、引揚船のタラップを駆け上がったとき・・・
船が舞鶴の港に入ったとき・・・
桟橋を歩いたとき・・・
祖国の地に足を踏み入れたとき・・・どんな思いだったでしょう。

引揚記念館で、
語り部の方にいろんな話を聞いた妹と従妹は、
今は亡き叔父を想い、涙が止まらなかったそうです。

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2015年に舞鶴引揚記念館は「ユネスコ記憶遺産」に登録されました。
戦争の悲惨さを記憶に留め、二度と戦争はしないと願っての事ですが、
記憶が薄れようとしている今、世界は再び、不安な状況に陥っています。

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来る6月2、3日には、叔父の生れ育った石川県津幡町の「文化会館シグナス」にて、
全国強制抑留者協会が主催する「シベリア抑留地方展示会」が開催されます。

「シグナス」は星座の白鳥座のことで、
白鳥は津幡町の町鳥、シベリアからの渡り鳥です。
この時期、なにか不思議な縁を感じます。

抑留経験者も既に90才を越えました。
数少なくなった体験者の貴重なお話が聞けます。
叔父の抑留時の体験記もビデオで流します。
近隣の方は、ぜひぜひ、お越しください。
そして、平和の重みを感じて取って頂けたら嬉しいです。
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